憧れの人
映画「めがね」に登場する、さくらさん。もたいまさこさん演じるこの女性が、私の憧れの人。
「かもめ食堂」の方が有名かな。同じ監督さんの作品です。
舞台は南の島。
登場人物は、毎年春になるとどこからかふらりとやって来るさくらさん。
そんな不思議な存在の彼女を、毎年首を長くして待っている島の人たち。
そして、大きなスーツケースを引きずってきたタエコ。最初は島の人たちのマイペースさに戸惑いと苛つきを覚えるけれど、だんだんとそのペースに馴染んでいく。
さくらさんは海辺にかき氷屋さんを開いていて、お代はお金以外の何か。氷とか、折り紙とか、ウクレレの演奏とか。あと、毎朝メルシー体操をするのが日課。
一人ひとりが、過去や今に何かを抱えていることは見え隠れするのだけど、それぞれの過去についてはほとんど語られない。
ただ、自然に、自由に、"たそがれ"ながら過ごすだけ。
そして季節が夏に変わる頃、またどこかへ去っていくさくらさん。
不思議な物語。
けれど、どうしても惹かれてしまう。
もう20回は観たけど、それでもふと観たくなる。
「めがね」
そうか。登場人物がみんなめがねかけてるんだって、今気付いた。笑
たそがれたいときの、お供にぜひ。
音楽も最高です。
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