炊飯器って…どう使うの?
「料理が上手そう」って言われることは多かったけど、台所に立ったことなんて、ほとんどなかった。
特に、"味を調える"なんてもう意味不明で、調理実習でもそこは絶対に手を出さなかった。友達の家でみんなでご飯作ろう!と集まったときも、料理をする友達の横で、レタスを手で千切る係を買って出た。憧れと尊敬と嫉妬の眼差しで、美味しそうな料理をポンポンと作る友達を眺めていたなぁ。。
実家を出た25歳の冬、ついに台所に立った。いや、立たざるを得なかった。笑
彼は大学から一人暮らしをしていたので、料理はなかなかの腕前。というか美味しい。感覚でぱっ!と作るのに、美味しい。レシピ通りにしか作れない私は、今でもちょっぴり悔しいような羨ましいような気持ちになる。笑
引っ越し初日、つまり私のご飯作り初日。お米を炊かねばと思い、最初に聞いたのは、
「炊飯器って…どうやって使うの?」
その時彼は、俺の大学1年生のときと同じこと言ってるー!と思ったそう。スタートはみんな一緒だね。笑
あれから、丸4年。
今でも"味を調える"は苦手。適量とかほんとやめてほしい。泣
レシピ通りにきちっと作るスタイルも、変わってない。というか、今だにレシピ通りにしか作れない。
それでも料理を好きでいられるのは、食べてくれる人たちに、育ててもらったから。
自分のためだけに作っていたら、やる気も興味もなかった。料理がものすごく面倒になることだって、よくある。
誰かに喜んでもらいたくて、やってみたら喜んでもらえたことが、料理だっただけ。褒められたから調子に乗って、続けてみちゃっただけ。
それが叶うなら、ほかの何でもよかった。
今ようやく、基礎基本を学び直している。食材の旬、切り方、焼き方、揚げ方…知っていると、もっと美味しく作れることがいくらでもある。料理の世界は、とても面白い。
それも全部、食べてくれる人がいるから。美味しいねって笑ってる食卓が、好きだから。
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